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銀雨で怠惰な日々を過ごす森里浩之/沙乃のblogです
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で、だ

nagato_01_0157.jpg









元ネタ



幻想同好会部室
 
 しーんと静まった室内に本のページを捲るさらっと言う音だけが
時折聞こえている。会議用の長机で向かい合うように対角に座って
いるのは忍里佐織と四季春介。会話もなく本を読んでいる。普段は
6人いることが多い部室に今日は2人しか顔を出していないようだ。
 
 頬を軽く上気させた佐織は春介の様子を伺いながら思い悩んでい
る様子だ。
(……うう。せっかく付き合っているのに会話ができない)
ドキドキしながら集中できずに悩んでいては読んでいる本の内容も
頭に入ってこない。
まあ、会話ができないのは2人とも本を読んでいるからだろう。
佐織は本を読むのを諦め目を瞑り顔を伏せる。
もやもやと悩みは膨らみ脳内の自分が声をかけてくる。
「がんばれ私。好感度は重要」
「このままじゃ彼が一緒にいてくれなくなるかも……」
 
(思い切って話しかけてみよう)
「あのっ、お茶淹れ……」
 と声を出したところで春介が居ないことに気づいた。
「…………」
(つまらなくて帰っちゃったかな……)
 思わず立ち上がってしまったが、肩を落とし、しゅんとした顔をし
て落ち込んだようだった佐織が高い声を上げる。
「あひゃあ!!」
 席を立っている間に買ってきたのであろう温かい缶コーヒーを佐織
の頬にくっつけて驚ろかした春介が笑顔で言う。
「おっと……ごめん沙織さん。熱かった?」
「あう……いや大丈夫。平気。これ?」
「あげる。一息つこうよ」
「……あっ、ありがとう」
 と答える佐織は笑顔になっていた。
 
 という、ラブコメな夢を見てしまった春介は自己嫌悪に陥っていた。

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男性
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1990/02/12
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